沈黙の研究

スティーブン・セガールの沈黙シリーズのことだけ書きます

マツコ&有吉の怒り新党の取材

「マツコ&有吉の怒り新党」というテレビ番組に「新・3大〇〇調査会」というコーナーがあるんですけれど、「沈黙の研究」は「スティーブン・セガールのザコ相手にやりすぎたシーン」を教えてほしいという依頼を受けました。いい題材じゃないのと共感して、協力したのですが、その内容は放送されることはなく、番組は終了してしまいました。テレビで放送されたら、セガールの素晴らしさをより伝えることができてよかったのですが、残念なことです。もう放送されることはありませんので、私がなんと回答したかだけ、ここへ書いておきますね。2012年に沈黙シリーズ限定でという依頼でしたので「沈黙の宿命」で始まる「TRUE JUSTICE」がやっていた頃かと思います。


■映画のタイトル
沈黙の要塞

■シーンが始まる時間
14分頃

■どんなシーン?
フォレスト・タフトは酒場で暴れる男たちにきれ、セガール拳で鎮圧していきます。そして、そのワルたちのボスと相対すると「手たたきゲーム」をやろうと持ちかけました。「手たたきゲーム」とは、自分と相手の手と手を合わせ、相手の手を叩けたら、1発パンチを喰らわすというゲームです。ものすごい挑発の末に完全勝利を収めるフォレスト・タフト。最後にはルールを破って3発パンチを喰らわせていましたが、圧倒的威圧感のもと、文句は云わせませんでした。ボス涙目です。他のシーンでは「この世で最も恐ろしい悪夢を想像しろ。だがその悪夢よりもあの男を怒らせるほうが恐ろしい」「ガソリンを飲んで火に小便をかける男だ」「身ぐるみはいで北極にパンツ一枚でほうり出しても翌日にはメキシコからにっこり笑って現れる」などと云われるほどの恐ろしい男を初監督作にして見事に演じきりました。

■このシーンにタイトルをつけるとしたら
恐怖!手たたきゲーム


■映画のタイトル
沈黙の戦艦

■シーンが始まる時間
最後のほう

■どんなシーン?
ケイシー・ライバックは戦艦ミズーリでテロを起こした首謀者ストラニクスを追いつめ、最後の闘いが始まりました。しかし、ストラニクスは包丁でメッタ刺しにされた挙げ句に、片目を潰され、頭に包丁を突きつけられ、電子機器にぶちこまれて、絶命するのでした。この人、CIA時代に酷いことをさせられたために今回のテロに到ってしまった可哀想な人だったんですが、ケイシー・ライバックはためらいません。ラスボスの彼でさえ、楽勝でした。

■このシーンにタイトルをつけるとしたら
ラスボスも雑魚扱い!


■映画のタイトル
沈黙の標的

■シーンが始まる時間
全編

■どんなシーン?
考古学者ロバート・バーンズは中国の遺跡の発掘中、麻薬の取引現場を目撃してしまいます。助手、妻が殺され、バーンズは自ら調査を始めました。そして始まるチャイニーズマフィア10番勝負。全員、あっけなく倒されていくのでした。最後のボスも刀を投げつけられ、首ちょんぱッ。ビデオのパッケージには「無敵」とでかでかと書かれていますから、結末はいわずもがななのでした。バーンズはかつては「亡霊」と呼ばれる古美術品の大泥棒でしたが、アメリカで逮捕。 服役中に中国考古学学位を取得し、出所後、教授となり、考古学賞を受賞するほどの評価を得るのですが、こんなでいいのでしょうか? 遺跡にやってきた不審な男を「学者に見えない」と云い出しますが、自分のほうが学者に見えません。一教授が警察を無視して、勝手にチャイニーズマフィアを追い詰め、チャイニーズマフィアのボスを殺してから、麻薬取締局に証拠を提出するというセガール流大団円で物語は幕を閉じたのでした。

■このシーンにタイトルをつけるとしたら
無敵!

ご協力ありがとうございました!!

沈黙の復讐 公開初日レポート

2010年12月11日、シリーズ19作「沈黙の鉄拳」公開初日。この日の銀座の熱狂をレポートします。

12時52分、初日来場特典のポストカードをもらうためにやってまいりました。

もうお馴染み、銀座シネパトス。

今日は午前中に用事があり、2回目の上映です。1回目の鑑賞者が出てくるのを待ち構えるぴあの調査員。「沈黙の復讐」は銀座シネパトスだけの上映なので、調査員がココに現れるのは、コーラを飲んだらゲップが出るくらい確実。

オヤジ、ぴあの調査員をスルー。ぴあなんて読まないし、知らないであろうオヤジから調査をするのは大変なことなんでしょう。

さらに降りていくと、、おおッ、これはッ!

前作「沈黙の鉄拳」からの使いまわしです。まさかの再会!頭が後ろによれたままなのにも感激です。

入り口にて。支配人でしょうか。今後とも沈黙シリーズをよろしくお願いします。

過去作のパンフレットも販売していますが、ちょっとタイトルが少なくない?

男たちのヒート祭り第1弾と第2弾のDVDも販売中。第1弾「ボーダー」第2弾「ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~」第3弾「ストーン」第4弾「ゲーム・オブ・デス」第5弾「沈黙の復讐」というラインアップ。「ボーダー」はロバード・デ・ニーロとアル・パチーノが競演したふつうに面白そうな映画なんですが、まさかのセガールと同じくくりにされてしまいました。。

沈黙Tシャツも販売中。「人気のTシャツ!」とありますが、前作のは余っちゃったんでしょうね。。

セガールと番長と一緒に記念撮影できるのは日本だけじゃないでしょうか。

男たちのヒート祭りのキャンペーン申し込み用紙をもらいました。「ゲーム・オブ・デス」「沈黙の復讐」のチケット半券を貼って送ると豪華福袋が当たる!ってあるんですが、上映終了した「ゲーム・オブ・デス」を観てない時点で、もう応募できないんですケド。。と思いきや、次回公開作品「ゲーマー」の半券でも応募できるようになったそうです。が、オヤジにこんな複雑なシステム理解できるでしょうか。

グッズ紹介1。左から「沈黙の復讐クリアファイル」「沈黙の復讐パンフレット」「沈黙の復讐コースター」「沈黙の復讐チラシ」

裏を返すとすべてスナイプス!ちなみにこの二人は銀座シネパトスの企画「男道」でも連続上映コラボレーション(「アート・オブ・ウォー2」と「斬撃 -ZANGEKI-」)をした経験があります。

グッズ紹介2。左から「沈黙の復讐年賀状」「沈黙の復讐(ゲーム・オブ・デス)劇場鑑賞券」「沈黙の復讐コースター」

「沈黙の復讐年賀状」の裏面。

その後発売されたぴあ。大絶賛。

沈黙の鉄拳 公開初日レポート

2010年4月10日、スティーブン・セガール59歳の誕生日、そしてシリーズ18作「沈黙の鉄拳」公開初日。この日の銀座の熱狂をレポートします。

10時52分、東京は快晴。地球もセガールの誕生日を祝っているかのようで、嬉しくなります。ギリギリになってしまったので、先着プレゼントのサングラスがもらえるか心配です。

チケットカウンター。ヤバイッ!行列ができている。

業界震撼の史上最安値割引。おつりのために初めて10円玉が用意されたことでしょう。私も4月10日に生まれたかった。

入り口で迎えてくれるセガール。燃えてます。

本編鑑賞後のロビーの様子。初回を観終えたセガールファンと、2回目の上映を待ちきれないセガールファンが入り乱れます。

ロビーにはセガール年表があります。暗記したい。

セガール59歳のバースデーにファンからメッセージが集まっています。

あッ、私のメッセージもありました!

みんなもバースデーメッセージを書いています。

自分の誕生日なのに、逆バースデープレゼントをしてくれるなんて、なんて器の大きい!

記念撮影もできます。

オリジナルTシャツ販売中。

DVDも販売中。

ぴあの映画満足度調査。何点になるでしょう。

グッズ紹介1。左から「沈黙の鉄拳クリアファイル」「沈黙の鉄拳プレスシート」

グッズ紹介2。左から「沈黙の鉄拳チラシ」「先着プレゼント 3D(サンディ)メガネ」「劇場鑑賞券特典 沈黙の石鹸」「劇場鑑賞券」

初めて沈黙シリーズを劇場鑑賞しましたが、お客さんは本当にオヤジばかりでした。初回の動員数はざっと50名程度。オヤジ以外には、ヤング2名、カップル2組を確認しましたが、普通の映画館とは異なる熱気を感じました。私も沈黙デートをしてみたいものです。

沈黙のSHINGEKI/進撃

基本情報

米タイトル

Gutshot Straight

日タイトル

沈黙のSHINGEKI/進撃

米コピー

なし

日コピー

沈黙シリーズ中、最高にクールな快進撃!
この男、まだまだ消耗品(エクスペンダブルズ)にはなりきれないぜ!!

米公開日

2014/10/11

日公開日

2014/12/2

監督

ジャスティン・スティー

あらすじ

借金を抱えたギャンブラーが裏社会のゴタゴタに巻き込まれる

主人公

  • 名前:ポーライン
  • 職業:格闘技ジム経営者
  • ラスベガスで格闘技ジムを経営しながら裏の仕事をしているということで、本編の本当の主人公のほうにお金や銃を貸しつけたりします。いつも軽妙にニコニコしていて、綺麗すぎるM字の生え際と相まって、終始、不気味です。出番が異常に少ないので、それ以外のことはよく分かりません。明夫さん、どういう役作りをしたんだろうか。

感想

初見はセガールが全然出てこないので、何これ?となりましたが、内容が意味不明すぎて、逆に面白いです。本当の主人公はジャックという人で、ギャンブラーですが、借金があり、セガールにお金を返さないといけない。ある時、知り合ったスティーブン・ラング(以下ドンブリおじさん)から、妻と寝たらお金をあげると言われますが、断って、揉み合いになり、ドンブリおじさんは頭を打って、死んでしまいます。ドンブリおじさんとセガールが真剣に戦ったら、どんなに面白い映画になるだろうと想像しますが、普通にそんなことはやりません。結局、セガールと同じ画面にすら登場することなく退場していくドンブリおじさん。役者の無駄づかいたるや。セガールは、過去、ダニー・トレホとも共演して、戦わず、期待を裏切り続けてくれています。で、ドンブリおじさんの妻はドンブリおじさんのことが嫌いなので、助けてくれてありがとうと言って、ジャックと一緒に死体を隠します。ですが、ドンブリおじさんの弟にバレていて、脅され始めたので、セガールにやばいことに巻き込まれたと相談し、銃を借ります。すると、ドンブリおじさんの妻が突然、裏切り、セガールに借りた銃でジャックを撃つと暴発して、死亡。なんで裏切ったのか、なんでセガールが暴発する銃を渡したのか、よく分かりませんでした。結局、セガールもその現場に乗り込んできて、ドンブリおじさんの弟を殺害し、ジャックはお金を手に入れ、終劇。アクションはないし、サスペンスにすらなっていないし、そもそも誰も進撃(SHINGEKI)していないというね。。タイトル「SHINGEKI/進撃」なんですよ。セガール沈黙シリーズ以外に「DENGEKI」から始まるローマ字シリーズというのがあって、ついにその沈黙シリーズとローマ字シリーズが融合した記念碑的作品が登場したと思ったら、この駄作。でも、セガールがいなかったら、絶対に誰も観ないだろうし、セガールが出ていることで謎の面白さが生まれているので、そういう楽しみ方をするしかないですね。

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アイテム

沈黙のアフガン

基本情報

米タイトル

Sniper Special Ops

日タイトル

沈黙のアフガン

米コピー

He's watching your six.

日コピー

最強のオヤジ 戦場降臨

米公開日

2016/5/3

日公開日

2016/12/3

監督

フレッド・オーレン・レイ

あらすじ

アフガニスタンの敵地に残された兵士を助けにいく

主人公

  • 名前:ジェイク
  • 職業:米軍狙撃兵
  • 凄腕のスナイパー。湾岸戦争で弟を亡くしている。ほぼ出番がなく、その他のことは分からない。

感想

本作のセガールはスナイパー、構えて撃つ、静が基本のため、動きません。しかも、負傷兵と一緒に敵地に残り、仲間の救助を待つという話なので、出番自体が少ない。たまに負傷した仲間と話す場面があるのですが、かなりどうでもいいことを話していました。セガール拳も全くなし。動きたくないのなら、映画出なければいいんじゃないの?と思うのですが、扱いだけ主演です。imdbによると、10分の出演で一番高額のギャラを得たとのことなので、お金が欲しかったんだと思います。知名度は抜群だけれど、作品は今ひとつなセガールの経済事情はどのようなものなのでしょうか。お金持ちなのか、カツカツなのか、散財するのか、倹約家なのか。謎に包まれていますが、よく食べてはいそうです。セガールがほぼ出ないため、あまり語れることがないので、もう一つ、imdbトリビアを紹介します。撮影中、セガールは具合が悪かったようです。監督がセガールに話しかけても返事がなく、死んだと思ったということがあったとか。嘔吐して、治療を受けたそうです。これが、命を懸けて作った映画?という感じはありますね。

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沈黙の達人

基本情報

米タイトル

Attrition

日タイトル

沈黙の達人

米コピー

A Story of Kung Fu and Honor

日コピー

伝説の殺し屋たちから娘を奪還せよ!

米公開日

2018/9/24

日公開日

2018/11/5

監督

マチュー・ウェシュラー

あらすじ

元傭兵の医師が悪人に拐われた娘を助ける

主人公

  • 名前:マックス
  • 職業:医師(元傭兵)
  • 物語の始まりは傭兵なんですが、人を殺しすぎたことを悔い改め、僧門に入りますと誓い、ミャンマーのモンラという町で医師をしている。町の人からは困りごとの相談などを受け、かなり頼りにされている様子。

感想

元傭兵の設定ではあるものの、香港を中心に活躍するルイス・ファン、ユー・カンを迎えてのセガール映画にありそうでなかった本格カンフー映画です。若い時に見たかったという意見もあるかと思いますが、カンフーアクションがまあまあ見れるので、セガール髭時代の作品群の中ではだいぶまともな一作になっています。この映画は編集が上手で、スタントを交えているとは思いますが、かなりの本人によるセガール拳をいい感じに見せてくれます。さらにセガールの技が決まる度に相手から出血する演出もエグ味があり、面白いですね。ストーリーは拐われた町の娘を助けるために悪い奴と戦うだけなんですけれども、ジャッキー・チェンでもアクションはすごいけど、物語はなにコレ?みたいのたくさんありますからね。よくある香港映画のようなものと寛容さを持って接すればそこまでひどくはないはずです。共演者について、ユー・カンはよく知らないのですが、ルイス・ファンはドニーさんの「イップマン」にイップマンの友人として出ていた人で、彼のアクションはこの映画においても素晴らしいです。褒めてばかりですが、この映画にはさらに面白いシーンがあります。エンドロールなんですが、セガールがいきなりギターを弾いて歌い出し、出演者のみんながパーティーをしているという本編とは全く関係のない映像で締め括られます。これは、セガールが2006年に発表したアルバム「mojo priest」の「BBQ」という曲なんですが、なんでこんな古い楽曲を今更、映画にぶち込んできたのか全く不明です。他にも「mojo priest」の曲がクレジットされていたので、本編にも使われているのでしょう。大抵はつまらない内容に憤慨して終わる沈黙シリーズですが、本作はこのセガールライブのおかげで、インド映画のように微笑ましく、清々しい気持ちで映画を見終えることができました。

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沈黙の包囲網

基本情報

米タイトル

The Asian Connection

日タイトル

沈黙の包囲網 アジアン・コネクション

米コピー

The beast is in the East.

日コピー

このオヤジ、マジ激怒!
仁義を欠くヤツは許さん!最強の首領(ドン)が地獄の果てまで追ってくる!

米公開日

2016/5/13

日公開日

2016/10/1

監督

ダニエル・ジリーリ

あらすじ

マフィアのお金を盗んだ強盗がマフィアに殺される

主人公

  • 名前:シランキリ
  • 職業:東南アジアを牛耳るマフィアのボス
  • マフィアのボスですが、映画の主人公ではありません。この映画セガールはお金を盗まれて、部下にお金を取り戻すよう指示をして、自分は何もしません。出演時間も短めです。たまに出てくると、強盗が捕まらないことにイライラして、部下かモノに当たり散らしているか、オネーチャンといちゃついているだけです。

感想

この映画の原案は俳優のトム・サイズモアさんで、STORY BY〜でクレジットされています。セガールと仲が良かったのか、それとも、出来がよくないからセガールに流したのか、どっちかよくわかりませんが、沈黙シリーズに相応しい堂々たるつまらなさです。沈黙シリーズにもいくつか出てたっけ?と思ったのですが、「沈黙のテロリスト」だけでした。(これもひどい映画だった)物語はセガールと別にジャックとサムという強盗がいて、ジャックが主人公です。ジャックが強盗をしたら、それが運悪くセガールのお金で、セガールが部下にお金を回収するよう命令します。その部下がセガールを裏切り、強盗を脅し、強盗を続けさせ、お金をちょろまかしていくというのが大筋です。セガールのお金を盗む奴も、セガールを騙す奴も馬鹿ですね。最後は二人とも死にます。そんなで、セガールは物語から妙に遠い位置におり、ジャックの面白くもない強盗を延々と見させられることになります。終盤、いよいよセガール自身が強盗を追い詰めることになりますが、セガールの乗るトラックとジャックとのカーチェイスが、全く迫力がなく、相当ひどいものになっていて、かなり笑えるのは見どころです。ポスター左にマイケル・ジェイ・ホワイトがサブキャラ的に配置されていますが、ほとんど出てきません。ジャックに武器を売るだけで、アクションはありません。右のオネーチャンはジャックの彼女で、こちらもサブキャラです。下の方にいるめっちゃ小さいバイカーがジャックとサム。ほんとに、何がしたいんだ?と戸惑わずにはいられない作品です。

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