沈黙の研究

スティーブン・セガールの沈黙シリーズのことだけ書きます

沈黙の大陸

基本情報

米タイトル

China Salesman

日タイトル

沈黙の大陸

米コピー

Who are you? I am a CHINA salesman.

日コピー

全世界待望のドリームマッチが遂に実現。人類最強の男が今、決する!

米公開日

2018/6/15

日公開日

2018/10/3

監督

タン・ピン

あらすじ

アフリカの通信回線インフラを導入しようとする中国がフランスに邪魔される

主人公

  • 名前:ラウダー
  • 職業:バー経営者(元傭兵)
  • 元傭兵で引退してバーを経営しているが、武器密売などの便利屋としても活動している。沈黙シリーズでありながら、お馴染みになってきたセガールがちょこっとしか出ないやつです。

感想

何といってもセガールとタイソンの対決が一番目を引く作品ですが、製作がいつもの「Steamroller Productions」でなく、中国であるというところも、今までにない要素になります。しかし、新しいものが見れるのではという期待は裏切られます。セガールがちょっとしか出ないのはもう慣れましたが、タイソンも主人公ではなく、二人は冒頭でいきなり対決するものの、そのあとは中国の通信会社の会社員がアフリカに通信設備を導入しようとするも、フランスに邪魔されるという謎の物語が始まります。タイソンはその後も出てくるんですが、セガールはそもそもいなくてよかったんじゃないかっていうくらい意味ないです。これも沈黙シリーズとしてしまうのは「マチェーテ」や「エグゼクティブ・デシジョン」も沈黙シリーズとしてしまうような違和感がありますね。セガールとタイソンの対決は、セガールスタントマンが大活躍するものの、なかなか迫力のある面白い映像になっていて、そして、なんとセガールが負けます。これだけでも見る価値はありますが、やはりビッグネームを利用した話題作りといったところでしょうか。

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沈黙の帝王

基本情報

米タイトル

The Perfect Weapon

日タイトル

沈黙の帝王

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They made him. They betrayed him. They are about to pay.

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最後の敵、現る。

米公開日

2016/9/6

日公開日

2018/8/3

監督

ティトゥス・パール

あらすじ

セガールが近未来の国家を管理する

主人公

  • 名前:なし
  • 職業:指揮官
  • この映画の主人公はセガールではないのですが、セガールの役のことを書きます。監視カメラ、ドローンなどで完全に情報管理された近未来国家の支配者で、指揮官としてクレジットされていました。反逆者をエージェントを使って、始末させたりしていますが、命令が済むと、自分は女の子と遊びます。日本人風のオネーチャンとは久しぶりに日本語で会話していました。

感想

今作は沈黙シリーズ初の近未来SFで、ビルのディスプレイに「ブレードランナー」の「強力わかもと」よろしくセガールの顔がどでーんと映し出される冒頭は圧巻です。この世界で何が起こるんだろうとワクワクしましたが、セガール本人はなかなか出てこず、結局、トータルで10分くらいしか出てきませんでした。実質の主人公はセガールの部下から命令を受け、反逆者を始末するエージェントです。ヴィン・ディーゼルを小さくしたような坊主の人で、アクションはまあまあ頑張っていました。結局、この主人公が最後、支配者セガールを倒すことになるのですが、双子だったんですかね、もう一人のセガールが出てきて、終わります。悪役だけど、負けないセガール。さすが、製作総指揮者だけあり、やりたい放題なのでした。そんな感じで、最初と最後はちょっと面白いものの、全体的にはつまらなかったです。セガールが出ていれば、何でも沈黙シリーズなのか?と思い、振り返ってみますと2010年の「マチェーテ」以降の出演作品は全て沈黙シリーズで、最後の沈黙シリーズ以外の主演作だと2009年の「斬撃 ZANGEKI」になります。これから世に出るセガール映画は全て日本では沈黙シリーズになるでしょう。欠かさずチェックしていきます。

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沈黙の粛清

基本情報

米タイトル

Code of Honor

日タイトル

沈黙の粛清

米コピー

There is no honor in revenge.

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このオヤジ、無双!セガール史上、最も過激な復讐劇の幕が上がる!

米公開日

2016/5/6

日公開日

2016/8/20

監督

マイケル・ウィニック

あらすじ

セガールがギャングを処刑する。

主人公

  • 名前:ロバート・サイクス
  • 職業:?(元米軍特殊部隊)
  • 元米軍特殊部隊の大佐ですが、アフガニスタン遠征中に妻子をギャングに殺され、復讐の鬼と化して地元ギャングを処刑しています。今は何をしているのかわかりませんが、そもそも存在自体が謎というのが、この映画のキモ。詳細は感想に書きます。

感想

冒頭ギャングの麻薬取引現場に待ち伏せし、超絶射撃でギャングを殲滅していくのですが、体が大きくなりすぎて、動けないを動かないに正当化した一石二鳥のスナイパーセガールの登場です。「TRUE JUSTICE」からですかね、スナイパー役はこの作品以外でも結構出てくるので、本人もお気に入りなのでしょう。血がドバドバ飛びまくり、いつものキオニ監督作品ではないし、セガールとしてはかなり特異な雰囲気が伝わってきます。IMDBによるとセガールは48分までセリフがないとのことで、謎の男風に描かれます。そこへFBI捜査官が登場し、セガールとギャングを追い、三つ巴の戦いになるんですが、最後、セガールとFBI捜査官のいる現場が爆発し、遺体がひとつ発見されます。セガールは本当に存在したのか?FBI捜査官がセガールだったのか?みたいな謎かけエンドで終わるんですね。視聴者に解釈は委ねるというミステリー映画でたまにあるやつですが、セガール映画だけに展開、描写が雑で、整合性、伏線はおそらくないので、絶対に答えは出ません。セガール映画でそうきたか。ちょっとイラっときましたが、新しいことに挑戦という意味ではよかったかもと前向きに考えてみました。

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沈黙の監獄

基本情報

米タイトル

Maximum Conviction

日タイトル

沈黙の監獄

米コピー

Maximum Security. Maximum Firepower.

日コピー

最高のオヤジが最強の漢と最も危険なタッグを組んだ!

米公開日

2012/11/6

日公開日

2013/1/12

監督

キオニ・ワックスマン

あらすじ

セガールとストンコが刑務所を襲撃した傭兵部隊を殲滅する。

主人公

感想

セガール常連監督のキオニ作品に共演ストンコときたので、手堅い無敵アクションを楽しめる良作。さらにセガールの部下にブレン・フォスターという「沈黙の処刑軍団」にも出ている人がいるんですけど、この人は本物の武道家なので、出番は主演二人より少ないものの、アクションは何気に一番すごいですね。さらに、敵はマイケル・パレで、セガール作品としては異例の豪華さ。「ストリート・オブ・ファイアー」もセガールを前になすすべもなく、いびり殺されてしまうんですけれど。閉鎖作業中の監獄になぜか新しい囚人がやってくるとか、敵が清掃会社になりすまして潜入してくる清掃車にわざわざ「トロイ廃棄サービス」と書いてあるとか、最後、セガールがお金を盗んじゃうとか、アクション以外もいろいろどうかしていて楽しいです。

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沈黙の激戦

基本情報

米タイトル

Contract to Kill

日タイトル

沈黙の激戦

米コピー

They didn't just cross the border. They crossed the line.

日コピー

スティーヴン・セガール主演・製作!“沈黙のシリーズ”最新作!

米公開日

2016/12/9

日公開日

2017/4/15

監督

キオニ・ワックスマン

あらすじ

セガールが麻薬カルテルとテロ組織を撲滅する。

主人公

  • 名前:ジョン・ハーモン
  • 職業:元政府諜報員、現在はフリーのエージェント
  • 元政府諜報員で、メキシコ最大麻カルテルを倒したという実績があり、冒頭、アクションがあるんですが、あまりのしょぼさにひっくり返りました。冒頭のアクションって、セガールも「007」や「インディ・ジョーンズ」に憧れた世代なんですかね。セガール映画にもよくあるんですが、無関係すぎたり、しょぼすぎたりして、毎度、あまり掴みになっていないような気がします。で、麻薬取締局の依頼で、メインストーリーが始まるのですが、その麻薬取締局の男によるセガール評は「司法の世界、闇社会、両方で君の評判は比類がない。カルテルも移民税関捜査局もFBIも認める男。麻薬取締局のために働き、CIAにも近い」セガールも自身を「俺が仕事に戻ると1,000人の悪党が死ぬことになる。殺しはもううんざりだ」と語り、自他ともに認める最強です。

感想

今回のセガールは、イスラム過激派と麻薬カルテルが結託しようとするのを阻止するのがミッションなのですが、3人のチームを組み、密偵、潜入、偽装工作など「ミッション・インポッシブル」ばりの作戦を展開します。セガールの新しいチャレンジなので、評価したいところですが、難解で、何をやってるのかよく分かりません。意味が分からないので、3回見ちゃいましたけど、それでもよく分かりません。この両者を敵対させるよう工作しているというのは分かるんですけど、最後、結局、バレちゃうんですね。それで、会合場所へ乗り込み、暴力解決。拳で解決できるのであれば、ターゲットの居場所は最初から分かっていたので、その時点で倒せたのではという気がするんですが。。この映画のトリビアとしては、チームの一人に女性がいて、セガールに抱かれるシーンがあるんですが、ボディダブルを使っているとIMDBにありました。必然性のないシーンなんだけど、セガールに抱かれるの余程嫌だったのでしょうか。抱きたいセガールと抱かれたくない女優、なんか切なくなります。最後は、NGシーン集で終わりますが、特別、面白いところがなく、微妙な感じで終わります。ジャッキーの偉大さを再認識しました。

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沈黙の作戦

基本情報

米タイトル

Cartels

日タイトル

キリング・サラザール 沈黙の作戦

米コピー

In This Game, There is only One King.

日コピー

無敵のアクションスタースティーヴン・セガール主演!
麻薬王、暗殺者、FBI、S.W.A.T.…みんなまとめてかかってこい!!すべての敵をなぎ倒すセガール・アクション健在!

米公開日

2017/7/17

日公開日

2016/4/2

監督

キオニ・ワックスマン

あらすじ

麻薬王の護送中に起きた襲撃事件をセガールが調査する。

主人公

  • 名前:ジョン・ハリソン
  • 職業:麻薬取締局特別捜査官
  • 珍しく元〜の肩書きがなく、DEAで現場捜査官の事情聴取をしています。事情聴取をしているということは現場にはおらずということで、セガール出てない系の作品ですね。キオニ監督ですので、全くというほどではありませんが、明らかに主役は事情聴取される現場捜査官のほうです。毎度のガールフレンドを抱くシーンはなく、割と硬派に見えます。

感想

セガールが現場捜査官を事情聴取して、回想形式で物語の謎が明らかになっていくという沈黙シリーズ初のアクションミステリーです。非常にチャレンジングな内容ですが、だからといって、それが成功しているわけではないというところが安定のセガールクオリティ。セガールはほぼ動かず、出番が少ないというやつですが、一番の見どころとして、セガールジョルジュ・サンピエールという格闘家が戦うシーンがあるんですね。この人は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でキャップとキレッキレの死闘を繰り広げた人なんですけれど、セガールと戦うとめっちゃしょぼく見えてしまって、本当に気の毒でした。やっぱり、見せ方ってとても大事なんだということが分かります。(動画にリンクを載せますね)さらに、wikipediaで見たんですが、ジョルジュはセガールに武術の教えを乞うためにノーギャラで出演しているということなんです。ほんとにセガールから教えてもらうことなんてあるのだろうか?と思ってしまうんですが、その純真無垢さに心を打たれました。ジョルジュはセガールを本気でリスペクトしているので、私もジョルジュを応援していきたいと思います。

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アイテム

沈黙の執行人

基本情報

米タイトル

A Good Man

日タイトル

沈黙の執行人 (「リターンド・ソルジャー 正義執行人」から改題)

米コピー

なし

日コピー

最強のオヤジ! スティーヴン・セガール主演作! !
<宿命の敵>との死をかけた闘い! ! ノンストップ・アクション!

米公開日

2014/8/19

日公開日

2015/12/2

監督

キオニ・ワックスマン

あらすじ

便利屋がマフィアに狙われた隣人を助けるため、ロシアンマフィアと中国マフィアを殲滅する。

主人公

  • 名前:アレクサンダー
  • 職業:元特殊部隊の便利屋
  • 特殊部隊での作戦中、少女を守るために負傷し、その後、ロシアで便利屋を営んでいる。近所では、ロシアンマフィアが刃物で殺害され、現場に線香と"鬼佬(グワイロウ)"というメッセージが残される連続殺人事件が発生するのですが、全てアレクサンダーの仕業。ただの殺人鬼ですね。。

感想

冒頭、タイトル「A Good Man」に添えて、中国向けなのかな?「好男人」という漢字タイトルも一緒に表示されるんですが、セガールだけに「好色人」?と一瞬見間違えました。冒頭、特殊部隊のセガールが登場し、テロリストをやっつけていきます。ボスを追い詰めるも、人質の少女を守り、爆発に巻き込まれてしまうのですが、このシーン、一瞬ですが、空を飛ぶかのような異様な角度でセガールが吹っ飛ぶので、見逃さないようにしてください。その後、引退して便利屋になるのですが、映画の描写からはどう生計を立てているかよくわからない不審者です。隣人のレナとミア姉妹と仲良くなり、あとサーシャというお兄さんがいるのですが、この兄妹の父親がマフィアからお金を借りたまま亡くなったため、借金を返済するのに、レナとサーシャはマフィアのストリップバーで強制的に働かされています。このストリップバーが頻繁に出てくるのですが、裸のお姉さんたちがうろついていて、いつものセガールの趣味が全開で安定感があります。この兄妹を流れ者っぽいセガールが助けるという人情ものの側面もあるのですが、この兄妹も、サーシャが異母兄で、ミアが幼くかなり歳が離れていて、なんかおかしいです。セガールは「鬼の包丁」という巨大ドスを振り回して、マフィアを斬り殺していくのですが、セガールがたまたまやっつけたマフィアのお金を勝手に盗んじゃうんですね。(こういうお金で生活していたのかな)そのせいで、サーシャたちがマフィアの抗争に巻き込まれて、セガールがそれを助けるという最低な物語は抱腹絶倒です。ラストも幼いミアを置いて、兄に幼い妹の面倒を任せてセガールに抱かれるレナ。ハッピーエンドなのになんか後味の悪い結末でした。キオニ監督なので、アクションは手堅く(あくまでセガールクオリティでだけど)、面白いことしか起こらない支離滅裂なストーリーはツッコミどころ満載で楽しい作品です。

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