沈黙の研究

スティーブン・セガールの沈黙シリーズのことだけ書きます

暴走特急

基本情報

米タイトル

Under Siege 2: Dark Territory

日タイトル

暴走特急

米コピー

Last time he rocked the boat. This time the sky's the limit.

日コピー

走る核兵器。興奮が加速する。

米公開日

1995/7/14

日公開日

1996/1/20

監督

ジョフ・マーフィ

あらすじ

料理人が列車をジャックしたテロリストを壊滅する。

主人公

  • 名前:ケイシー・ライバック
  • 職業:料理人(前職:海軍特殊部隊)
  • 沈黙の戦艦」の主人公と同一人物。元海軍の特殊工作員で、テロ対策の専門家であるが、デンバーにレストランを経営している。兄はジェイムズ・A・ライバック。同じく海軍に所属していたが、仲違いしたまま、飛行機事故で死亡し、姪のサラ・ライバックが唯一の家族となる。姪とも最初、ぎくしゃくしていて、テディベアをプレゼントするも、気に入ってもらえず「若い娘は分からない」と不器用な一面を見せる。圧倒的強さは変わらず、テロリスト達は車内にライバックがいることを知ると「えらいこった」と絶望ムードになった。

感想

沈黙の戦艦」の正統な続編でありながら、タイトルに沈黙がない唯一の沈黙シリーズ。「沈黙の戦艦」よりも「暴走特急」を推すセガールファンは結構いるんですが、私もそうですね。セガール拳はキレキレで、ピンチを余裕で凌ぐ様は爽快。列車という戦艦以上に狭い空間での戦いは、接近戦すなわちセガール拳たっぷりで、「沈黙の戦艦」と同じく冷蔵庫に始まり、ナイフバトルに終わるところも面白いです。途中、列車から落ちてしまい、崖で絶対絶命かと見せかけて、苦もなく戻ってきたり、肩を撃たれるも、貫通したので、撃たれたうちには入らないと云い切り、全く動きを鈍らせることなく、戦い抜くなど、無敵なんですが、ここらへんまでのセガールは引き締まっていて、強さは本物なので、まあ、説得力はあります。テロリストのビビリっぷりも面白いです。

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沈黙の要塞

基本情報

米タイトル

On Deadly Ground

日タイトル

沈黙の要塞

米コピー

His battle to save the Alaskan wilderness and protect its people can only be won...

日コピー

野望うずまく巨大要塞「エイジス1」に1人の男が挑んだ時、熱い戦いの火ぶたは切られた

米公開日

1994/2/18

日公開日

1994/5/21

監督

ティーブン・セガール

あらすじ

消火技師が悪徳石油会社を殲滅する。

主人公

  • 名前:フォレスト・タフト
  • 職業:石油会社の消火技師(年収35万ドル)
  • 石油会社の一社員であるが、何故か銃火器の扱いに精通している。さらに、山小屋に大量の爆弾を所持していて、ヒロインが「小さな国と戦争できるじゃないの」と驚愕した。そして、過去の経歴は一切不明。社長からは「この世で最も恐ろしい悪夢を想像しろ。だがその悪夢よりもあの男を怒らせるほうが恐ろしい」と恐れられ、社員には「ガソリンを飲んで火に小便をかける男だ」「身ぐるみはいで北極にパンツ一枚でほうり出しても翌日にはメキシコからにっこり笑って現れる」と云わしめた最強最悪、謎の男。

感想

物語の途中で、主人公が会社の不正の証拠を手に入れるんですが、油田基地を破壊し、社長を殺した上で、法に訴えるんですよ。なんかもうすべてがメチャクチャで、その上で、環境問題を熱く語られても、困るというね。セガール初監督作品なんですが、ゴールデンラズベリー賞、最低監督賞を受賞。ラジー賞は、お金のかかったしょうもない映画が大好きですよね。まさに、そういう豪華俺様映画です。
アクションは、爆破と銃撃が多く、セガール拳は少なかったです。環境問題がテーマなので、そもそもアクションはあまりやる気がなかったのでしょう。最後の演説と環境メッセージ映像は、当初、50分くらいあったらしいのですが、上映前試写で不評のため、短縮されたそうです。そんなことやろうとしていたんですね。完全版はかなりのトンデモ映画だったんではないでしょうか。見てみたい。

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沈黙の戦艦

基本情報

米タイトル

Under Siege

日タイトル

沈黙の戦艦

米コピー

It's not a job...It's an Adventure!

日コピー

ハイテク戦艦「ミズーリ」が危ない!

米公開日

1992/10/2

日公開日

1993/5/15

監督

アンドリュー・デイヴィス

あらすじ

料理人が戦艦ミズーリを占拠したテロリストを殲滅する。

主人公

  • 名前:ケイシー・ライバック
  • 職業:料理人(前職:海軍特殊部隊)
  • ネイビーシールズなので、めっちゃ強い。特殊部隊時代、パナマ事件に参加したが、情報を貰えなかったために、部下を多数死なせてしまい、上官を殴ったために処分を受け、コックになったというエピソードからは、部下思いの真面目な人柄が窺えるが、本編では人間ドラマは全く描かれません。

感想

銃火器を使ったアクションが多く、サスペンス色が強いところからも、セガール拳は意外に少ないんですが、格闘シーンとなると、敵は瞬殺。最後、トミー・リー・ジョーンズとのナイフバトルは「ドラゴンへの道」のブルース・リー vs チャック・ノリスに並ぶ名バトルと記憶していたのだけど、見返してみると、超あっけない。黒幕さえも秒殺する容赦の無さと、目を潰した上に、ナイフを頭から突き刺し、電子機器にぶちこんで圧勝と、もうすでに1作目から無敵アクションは始まっていたのでした。 セガール映画としては名作なんだけれど、アクション映画全般としてみると普通。ピンチのドキドキ感がないし、ドラマ性も薄く、同年代を代表するアクション映画「ダイ・ハード」や「スピード」には及んでいないです。まあ、普通の映画と同じ土俵で比較できるのも、3作目までなんですけども。
あと、この映画は、脇役が気に入っていますね。トミー・リー・ジョーンズは壊れ具合と悲壮感の入り混じったナイスキャラで、ゲイリー・ビジーは、出演しているだけで悪役という分かりやすさ。アクション映画でおっぱいが見れるのも、沈黙シリーズならではといったところでしょうか。ミス・ジュライの登場はセガールのアイデアらしく、後のシリーズで散見される女好きなところも最初からブレていなかったわけです。

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